勃起の硬さ指標(EHS)とは?

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勃起の硬さ指標(EHS)とは?

本日は「勃起の硬さ指標(EHS)」についてお話したいと思います!

グレード0:陰茎は大きくならない。

EHSでは陰茎の勃起の状態を5段階に分けています。グレード0は陰茎は大きくならないし硬くもならない状態です。この状態では性交は不可能であり、治療が必要なレベルです。

原因としては精神的・心理的要因の他に、生活習慣および生活習慣病が考えられます。勃起のメカニズムは、性的刺激に対し神経を経て陰茎の海綿体への動脈が開いて血液が流入し、海綿体を満たすことによって起こります。神経の伝達や血液の流入に支障がある場合は、勃起障害(ED)が起こると考えられます。関与する病態としては、神経系統にはうつ病が、血流障害としては糖尿病・高血圧・各種生活習慣病が考えられます。

糖尿病患者は690万人、高血圧症の患者は3400万人もいると考えられていますから、EDの患者もやはりたくさん存在することが推測されますが、デリケートな問題であることから治療を拒むことで正確な患者数を把握することは困難です。またうつ病の場合であれば、病気が関与するだけではなく、治療薬の副作用でEDを発症することが多々あります。

グレード1:陰茎は大きくなるが、硬くはない。

グレード1は、陰茎は大きくなるが硬くはない、というレベルでやはり性交には支障をきたします。イメージしやすいものに喩えると、コンニャクの硬さということになります。東邦大学の石井延久名誉教授による調査では(以下「調査」と略称)、グレード1は20代で3%、年代が高くなるほどに比率が上がり、60代以降では29%になっています。またグレード1に該当する人の92%は、性行為においてパートナーを満足させている自信がないという回答をしています。

QOL(Quality Of Life=生活の質)を考えた場合、EDは深刻な問題です。グレード1では性交に支障をきたすレベルであり、治療の対象となりますので、専門医であればもちろん、例えば他の病気などでかかりつけの医師に受信した際にもこの問題を相談するのが良好です。かかりつけ医というのは当該患者の健康状態を把握し、医療ネットワークの起点となる存在ですから、EDに関しても医療機関の紹介など適切なアドバイスを受けることができるはずです。

グレード2:陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。

グレード2は、陰茎は多少は硬くなるが性交において挿入できるほどの硬さではない、というものです。イメージとしてはミカンの果実ほどの硬さということになります。調査では、グレード2は20代で6%、60代以上では29%に上ります。そしてグレード2に該当する人の89%が性交においてパートナーを満足させている自信がないと回答しています。また性交の頻度が低い人ほどグレード1〜2が頻出する傾向があります。

若い人の場合は、医師に相談するということに抵抗があるかもしれません。しかし多くの場合、EDの診療は問診と血圧測定によって行われるのが普通です。そのため最初から性器を検査するようなことはほぼ無いと言って良いでしょう。またこの分野の治療薬は、デリケートな問題であることに配慮して院内処方になっていることが多いので、外部の処方箋薬局でプライバシーが知られることを恐れたり恥ずかしがったりする必要もありません。したがって抵抗を感じるほど恥ずかしいという経験をすることはないでしょう。

グレード3:陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。

グレード3は、陰茎は性交が可能な程度には硬いが完全ではない、というものです。イメージとしてはグレープフルーツの硬さということになります。調査では、グレード3は各年代で30〜43%となり、他のグレードほどのばらつきは見られませんでした。

この状態であれば、男性の場合問題はないと考えるのが普通だと思われます。若い時に較べて勃起時の陰茎の硬さが弱まってきたと意識してはいても、性交が不可能でない以上特に意識はしないことが多いようです。しかし女性の側から見ると、パートナーの陰茎の硬さは、性交によって得られる満足の要因としては非常に重視しているというアンケートも存在しています。年齢が高まるにつれての、グレード2への移行期ということも考えられますので、パートナーの女性と意見交換をすることも必要ではないでしょうか。こうしたことをはっきり伝えるのに抵抗を感じる女性もいますので、より満足度を高めるためにどうすれば良いかというテーマで話し合うのが良いでしょう。

グレード4:陰茎は完全に硬く、硬直している。

グレード4は、陰茎は完全に硬く、硬直しているもので、性交には全く支障がない状態です。イメージとしてはリンゴの果実の硬さということになります。調査では20代で58%、60代以上で11%と、年齢が高くなるに従って比率が低くなっていく傾向が顕著です。また性交の頻度が3日に1度以上の人は、年代に関係なくグレード4は66%程度になります。さらにグレード4に該当する人は、やはり年代に関係なく性交においてパートナーを満足させているという回答をしており、自信に繋がっていることが分かります。

グレード4に該当する人にとっては、問題はないと言えます。ただし近年のストレス社会を背景に、精神衛生が徐々に悪化してしまうということも考えられます。また若いからと放埒な生活をしていると、生活習慣病の問題も無関係ではありません。こうした弊害を避けるには、心身ともに健康を維持することが大切であり、十分な栄養と休息、運動と睡眠を心掛けることで、よりQOLを高めていく意識が不可欠です。

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